脳と身体を整える「その場走り」~実践編~
今回は、脳と身体を整える「その場走り」のやり方を説明します。

まず大切なのは、無理をしないことです。目的は脳と身体を整えることにありますから、「頑張って走る」のではなく、うっすら汗をかくくらいが一つの目安です。
いきなり長い時間走り続ける必要はありません。まずは5分程度から始め、慣れてきたら、細切れでもよいので、1日合計30分程度行うことを目指します。
この「その場走り」は、食後に5分ほど行うのもよいでしょう。食後血糖の急激な上昇を抑え、糖を穏やかに利用する助けになります。
もう一つ大切なのが、リズムです。「その場走り」は、1分間に180拍、つまり1秒間に3拍(3 Hz)程度のリズムを目安にします。右・左・右・左と、一歩ごとに1拍を合わせます。最初はスマートフォンのメトロノームアプリなどを使って、180拍/分のリズムを身体に覚えさせます。慣れてきたら、音を使わず、自分の身体の中に生まれた180拍/分のリズムで行ってもよいでしょう。
やり方の注意事項が3つあります。
① 「足の動き」を無理しない
最初は、できれば足の動きを小さくします。テンポが速いため、動きを大きくしようとすると、どうしても脚を無理に引き上げる力が入りやすくなるからです。乗って来て、余裕があれば足が床から大きく離れても構いません。しかし、足先が十分に上がらなくても大丈夫です。大きく動くことより、無理をしないこと(脳に負担をかけないこと)を大切にします。
② 膝は伸ばし切らない
膝を真っ直ぐに伸ばして固めるのではなく、自然に少し緩んだ状態で動きます。立っているときの膝の柔らかさを、そのまま残して走るような感覚です。
③ 両足をまっすぐ前へ出す
正面から見たときに、両膝が内側に入り込んだり、反対に外側へ広がったりしないようにします。最初はゆっくり確認して構いません。股関節―膝―足先がおおむね前を向き、左右の脚が素直に前へ出てくることを意識します。
「速く」「高く」「強く」走る必要はありません。その場で上下に動きながら、余分な力を抜き、脳に余裕が生まれて脳と身体が整っていく。その感覚が、「その場走り」で最も大切なところです。
