九月二十六日(土)
本日は彼岸明けの日。
朝の8時からの放送での稽古を受ける。
足が通り、頭がスッキリし、手が心地良い。
〝お彼岸明けの調節は、厳密に。
流れれば先祖が納得出来る結果が出る。“
〝日本の「良さ」が消えて行くのは、日本人のあるべき「姿勢」が消えているから。“そのことが今回、大阪中之島美術館で観たカール・ヴァルザー展の絵でうかがえた。ヨーロッパの演劇役者の絵に比べ、日本の歌舞伎役者の女方の絵には、より強く広い足の「流れ」が描かれている。
天地人と言うが、天地を結ぶ、締まって足元へと広がる「流れ」、その中心の縦の「流れ」が働きとしての横の「力」が大きくなるほどに強くなり、独楽の回転のように回れば回るほど厳密に中心軸が定まる。きれいに「流れ」、軽やかに持ち上がり、力強く落ち着き切っていて、機に敏く自在。そういう「動き」の役者が、わずか120年程前にはいたのだなと思った。
朝、料理に使うお酒が無くなったので、グランパル公園近くの川奈酒販まで歩いて行く。伊豆高原は、空気が良く、気持ち良く呼吸出来て、ありがたい。
川奈酒販の御主人におすすめのお酒を聞くと「店全て買い取って。」と笑う。
「おすすめのお酒しか置いていないということね。」と、笑うと「どういうのが好み」と聞くので「佐賀の鍋島とか富山の林とかかな」と答えると、それではと、、「1人でやっている酒蔵だったけど、今は息子と二人でやっているところ。静岡のお酒です。」と〈小夜衣の詩 純米大吟醸酒 生酒〉という見たことも聞いたことも無いものを教えてくれた。そして、〈やし八(ハチ)〉という八丈島で造っている「選ばれたとこにしか配っていないものです。」という麦焼酎も教えてくれた。楽しみである。頭を低くして、明るく教わるにかぎると思った。先生が言われるように〝姿勢と態度を良く。“だ。
家で昼食の後、少し休む。
深さ(良さ)を追求し「味」の良さがわかったなりのことを仕事で成せるように、ということを思った。
研修所での茶話会に参加。その後、《切麦屋 あいだ》での夕食会に参加。
〝腰が崩れないで、足が「流れ」ていること。
腰が崩れないと肩も流れる。
疲れても腰が崩れてはいけない。
腰が立ち、腹が坐って、内臓に空間が出来る。そうでないとつまってしまう。
腰が崩れない「姿勢」をつかむこと。
腰が崩れないで足が「流れる」ことで、人の話しが聴けるようになる。
暗いことを考えなくなり「過敏」が無くなり、余計な疲れが無くなる。“
〝焦りが、ことを成就させない。“ 焦点をつかみ、焦りを無くすこと。
〝腰が崩れないで、足が「流れる」、その「姿勢」が崩れないことで背負うべきものの重さに準備が出来、強くなり、焦りが無くなる。そして、背負うべきものが背負える。“
夜7時30分。伊豆研修会1回目の稽古。
腰が入り、足が流れる、素晴らしい稽古であった。〝こちらの勢いの中で浄化。“ とは、先生。
夜の茶話会。スペシャリティコーヒー(雲山特別ブレンド「響」ケニア&マンデリン)と月餅。幸せな「味」であった。
〝日本では、通じる絶対の条件は、相手を背負えるかどうか。親しくなること自体が背負う重さが倍以上増える。自分が強くならないと、親しくなること自体が「過敏」のもとになる。
人と親しくなりたいなら、先ず「強さ」がどうやって上がるか。
どのくらい重いものを背負えるかは「腰」の「強さ」、その「安定」。
腰が強くないと友人も出来ないし、親しくなると崩れる。
腰が崩れている時は、見ている世界が違う。脳の余裕が無くなる。
腰が決まっていないと、上半身が下半身に乗っていない。先ず座って、腰が入るように。1ヶ月程し、腰が決まる。すると、ようやく身体が持ち上がり、内臓の空間が出来、脳に余裕が出る。
この「姿勢」でないと「過敏」になる。不自然に慣れ、自然を不自然に感じていることに気づけると良い。
日本人は、腰の「強さ」世界一。
日本の文化は、あくまで、どうやって強くなるか。そのズバリをつかむこと。何となくでは必ず無理が入る。本当に出来る、そのズバリで「動き」に無理が無くなる。
親しくなる準備が足りないと、その心の準備が足りないと、必ず痛い目に会う。
男性は目に見える負担。女性は、目に見えない負担。その覺悟が有っての関係。腰が決まり、足が「流れ」身体が持ち上がって、その「強さ」で背負える。
相手の男性を精神面で余裕にさせるのが女性の「仕事」。
相手の女性の目に見える負担を減らすのが男性の「仕事」。
そこをすり替えないこと。
男性は、常に瞬発で動くから、女性が常に落ち着いていることが男性の土台。
自分の得意なものは訓練して「能力」になる。そうしないと、持っている才能が出て来ない。「姿勢」の「基準」が無いと修正しようが無い。
日本人は、太い穏やかなものが必要。“
