焦鉄軍先生のこと

九月十四日(月)

2000年に鍼灸院を開院して26年余り、様々な人が来てくれた。

一人で本を読み、音楽を聴いているのが自分の好きな時間だった。今、こうして、人の具合を聴いて、心身を調える施術を行うことを職業としていることは、誰かから「どうしてですか」と聞かれたなら、どうしてでしょうね「流れ」ですね、としか答えられないであろう。

〝良いと思ったものを人は背負うことになる。“と、先生は言われる。自分は、先生の、言うなれば「純眞」の「深さ」に「感動」し、その「流れ」で今に至っているということになると思う。

先生ほど純眞で眞実な人に会ったことがなかったのである。常に普通で自然で何かのせいにしてしまうことがなく、常に人の「幸せ」を思って考えて下さっている。〝人の幸せが「幸せ」。“と、おっしゃり〝絶対の「謙虚」。“と言われる。その謙虚さでの誠実さ。人の言わんとしていることを聴き、どうしたら伝えるべきことが伝えられるかを常に工夫されている。こういう人が居らっしゃるかぎり、この世界を信じていることが出来る。それが自分にとっての先生なのである。